そして、勉強を始めて約2時間とちょっとで数学のワークが一通り終わった。



「ふぁ〜疲れた!」


やり遂げた感と嬉しさで欠伸が出ちゃった。



ふと、ハルくんがいないことに気づいた。


あれ??

キョロキョロと辺りを見渡してもいなくて。



「ハルくん…??」


応答する声もない。


どっか行っちゃったのかな?

後半はひたすら問題を解いてたから。


そう思って1階に行こうと部屋の扉を開けようとしたとき。



バンっ!


「〜〜っ!」


タイミング良く扉が開いて私のおでこに直撃した。


い、いたい…!

ぶつけたところが熱を帯びてジンジンと痛む。