学校一の王子様に捕まってしまいました。



目が少し腫れてしまっていたので、今日はお家デートをすることにした。

申し訳ないな、と思いつつも初めて行く月原君のお家にドキドキしていた。



「えーと、お城?」

目の前の光景に唖然とする。

大きな門をくぐってから数メートル歩くとやっと玄関がある。

庭は綺麗に整備されている。芝生があり、丈が綺麗に揃っている。
そして、木が何本か立っていた。


洋館というような言葉がしっくりくる。


はは、なんて呑気に笑っている月原君を見ると、やっぱり住む世界が違うんだなと思った。


広い玄関を通って、月原君のお部屋にお邪魔した。


「やばいな、」

「え?」

「うんん、」


座っていいよ、と言われ座ったのはふかふかのソファー。

私が座ると何故か向かいにソファーがあるのに隣に座ってきた月原君。