「ごめん、彩月ちょっと辛いかも、」


そういうと、目を細め優しく微笑んでくれる彩月。

「屋上とかどう?」

私の手を引いて、屋上に連れ出してくれた。


「うっ、ぅあああん」

限界まできていた私は屋上に出ると、声を上げて泣いた。

そんな私を優しく抱きしめてくれる彩月。


落ち着いた頃にはチャイムが鳴っていて、授業が開始していた。


「ごめん、授業始まっちゃった。」

「全然いいよ。こんな百合が見られるなんて貴重だし、」


そんなふうに笑ってくれる



「別れよって、言われるのかな?」


「んー、」

彩月は納得いかないような、微妙な顔をする。


「本人に聞いてみるのが1番だと思うけど、」

私の顔色を伺ってくる。

月原君に直接聞くなんてそんな勇気はない。


何気なく、スマホを開いてみた。

そこには、