月原君、まだ来ないのかな?

窓から校門を眺める。


来たら、お礼を言わないと!

たくさん迷惑かけちゃったし、


あ、

校門前に、高級車が止まった。

そこから降りてきたのは月原君だった。

前、一緒に帰った時は、
少しでも一緒にいたいと言って、歩いて帰ったけど、


普段は、車で登下校している。

でも、金曜日は走って家まで来てくれたみたいだけど、

どうしてだろう?

今度聞いてみよ!



この学園には、ちらほらとお金持ちがいるが、月原君レベルはただ一人だろう。


そんな人と付き合ってるなんて、

けど、なんでこの学園にきたんだろう?

もっと、ほかに高いレベルでも目指せたと思うのにな。