その腕に絡む細腕。身を寄せ合う二人。 虎太朗と彼女か、それとも遊んでる子の一人か。 何があったんだ、と父に問われた。 これまで聞いたことのない低い声だった。 虎太郎は関係してるのか、誰が石を投げたのか、どうしてそこにわたしは居たのか。 最初に聞くべきは虎太朗だったんだろうけど、それが出来ないからわたしに最初に尋ねた。 虎太朗はわたしより酷い怪我で、まだ眠っていたから。 巻き込んだのは、わたしだ。