◆
◆
「静日の出待ちなんか、成功するわけねーよ」
──放課後。
わたしは朱雀院様と一緒に車に乗せられていた。
そう、龍泉閣に向かう道中……である。
お昼休みに、京様から「18時になったら例の裏庭の非常階段に来い」って言われてて。
約束通り向かったら、なんと朱雀院様がいた、という流れで今に至る。
うっ……。
心なしか胃が痛い。
「成功するわけないとは……京様が集会に出席することがないからですか?」
「集会日じゃなくても同じだ。龍泉閣の入り口は、龍泉閣にはないからな」
「……え?」
外観を思い出してみる。
天まで抜けるんじゃないかってくらい高い建物。
取り囲む高い塀。
龍が彫られた、誰の侵入も許さないような厳つい門。
「あの門が入り口じゃないんですか?」
「アレは開かずの門。お飾りのカモフラージュにすぎねーの」
「そう、なんですか……」
じゃあ、一体どこから入るの?
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「静日の出待ちなんか、成功するわけねーよ」
──放課後。
わたしは朱雀院様と一緒に車に乗せられていた。
そう、龍泉閣に向かう道中……である。
お昼休みに、京様から「18時になったら例の裏庭の非常階段に来い」って言われてて。
約束通り向かったら、なんと朱雀院様がいた、という流れで今に至る。
うっ……。
心なしか胃が痛い。
「成功するわけないとは……京様が集会に出席することがないからですか?」
「集会日じゃなくても同じだ。龍泉閣の入り口は、龍泉閣にはないからな」
「……え?」
外観を思い出してみる。
天まで抜けるんじゃないかってくらい高い建物。
取り囲む高い塀。
龍が彫られた、誰の侵入も許さないような厳つい門。
「あの門が入り口じゃないんですか?」
「アレは開かずの門。お飾りのカモフラージュにすぎねーの」
「そう、なんですか……」
じゃあ、一体どこから入るの?



