「お気に召してくれたみたいでよかった〜。もし宮名さんが苦手なものだったらどうしようって、昨日は渡したあと不安になっちゃって」
「涙がでるくらい美味しいですっ、ありがとうございます!」
「宮名さんが嬉しそうだと僕も嬉しいな〜」
にこにこ、太陽みたいに笑ってくれる。
SSクラスなのに、Aクラスのわたしに対してもこんなに優しくしてくれて。
嬉しいんだけど……。
「あの、昨日も言ったんですけど、こんなに美味しいものを食べさせてもらったのに、わたし飛鳥井くんに何もお返しできるものが何もなくて……」
「僕の方こそ昨日も言ったけど、ただ宮名さんにあげたかったからあげただけだよ?」
「でも……」
「んーじゃあ……。これからもときどき一緒にご飯食べてくれたら嬉しいな」



