気づけば、話題はすっかり恋バナに移っていた。
ほっとしたような、落ち着かないような……。
「でもSSクラスって、ほとんどがうちら庶民に冷たいから、狙うならSクラスがちょうどいいよね~」
「わかる。SSクラスの男の下僕になって人間以下の扱いされるより、Sクラスの男の子に見染められて優しく愛してもらいたい~」
下僕、という言葉に思わず反応してしまう。
そう言えば……。
この学校にはまれに、Aクラスに親しげに近づいたと見せかけて、下僕にするようなSSクラスの人もいるって……。
京様から見たわたしも……下僕、なんだよね。
「朱雀院様は違うもん! あんなにかっこよくて優しい人は世界中のどこ探してもいないから〜」



