初めての感覚に戸惑って、どこかに溺れていっちゃいそうで怖くて。
すがるように力を込めれば、必然的に京様の手をぎゅうと強く握り返すかたちになってしまう。
唇からも手のひらからも体温が伝わって。
……まるで体が京様に支配されてるみたい。
支配されて、支配されて。
頭の中も京様のことでいっぱいで、他のことが入り込む余裕なんて1ミリもなかった。
……息の仕方さえ忘れてしまうくらいに。
「──っ、は、ぁっ」
限界が近づいて、ようやく生存本能が働いたみたい。
それに気づいたのか、ようやく唇を離してくれた。
「あはは、涙目になっちゃったな」
ばくんばくん。
心臓の音……すごい。
京様に聞こえちゃうかも……。



