恋と旧懐~兎な彼と1人の女の子~





暇なとき,眺めるのなんて空くらいしかない。

そして愛深の言ったそれは,すごく共感の出来る事だった。

単なる暇潰しじゃなくて,趣味にもなっているかもしれない。

つまるところ,やっぱり好き。

そんな事を言われるのが初めてだったからか,俺は何となく,笑った。

愛深は驚いた顔をして,その後,こくりと息を飲む。



「私,ちょいちょい暁くんのクラスいかないじゃんね。それね,私が頭痛で休んでるからなの。ちょっとした病気で,それ以外は大した問題もないんだけど」



愛深が一旦言葉を止めて,反応を窺っているのが分かった。

別に,理由は知らないけど,休んでる事くらい知ってる。

校内で見かけないから。

……別に探してないけど。

今日の話をされた時も

『廊下で見た』

から,来るだろうなって思った。