月下美人【番外編】

「していいわ、勘違い」

瑠架
「え?」

私、なに言っちゃってるんだろ。

でも……勘違いしてほしい。

「瑠架のこと、意識しちゃうから……勘違いくらいならしてもいいってこと」

瑠架
「っ……マジで言ってる?」

ふたりして恥ずかしくなってどうすんだ。

ありえないくらい身体が熱い。

「本気で言ってる」

瑠架
「文化祭、一緒にまわらない?」

え。

思わず瑠架を見上げれば照れくさそうにしてて。

瑠架
「誘おうと思ってたんだけどなかなかタイミングなくて……俺とまわってくれませんか?」