聖七
「まだ……好き?」

……え?

まだ好きって……誰のことを?

「聖七のこと?」

聖七
「ちげーよ!……大河のこと」

あ……。

繋がれる手に力がこもったのがわかった。

「ううん、好きじゃない。最初から」

聖七
「最初から……?」

こくん、と頷いた。

言っていいことなのかな……。

「極楽鳥花の姫になれればあの時はそれでよかったの。私に落ちたなってわかったから大河なだけで……」