「……う、ん」

そう頷けば、掴む手を握られて。

聖七
「こっち行こ」

そう言って路地裏に入った。

聖七は……何を考えてるのかな。

悪いことしたの私なのに。

なんで私といるんだろ。

普通なら、嫌いなはずなのに……。

「……ありがと」

聖七
「……なぁ」

ピタッと立ち止まって振り向いた聖七。

……?

暗くて聖七の顔見えない。