でも……内心、恋してる翠が羨ましかったりするんだ。

もちろん、愛生と苺もそう。

恋人がいるからこその悩みがあって、羨ましかったりする。

私と聖七は……まだ恋人じゃないから。

向き合うと決めたあの日、友達からと言ったのは私。

聖七の心は、もう私に向いてないかな?

『ムカつくんだよ……陽菜見てると。嫌いで憎いはずなのに……目が放せなくて放っとけなくて、ずっと陽菜のこと考えてる』

そう言ってくれた聖七。

『お前は俺のそばにいて守られてろよ!!』

真剣な瞳で言ってくれた。

『男作ったりすんなよ!』

意地を張りながらも伝えてくれて。