月下美人【番外編】

怜央
「まっ、しょうがないよねー。あの時は翠幼なじみに夢中だったし?」

ちょ、怜央!

今そんなこと言ったら夏希のテンションが……。

聖七
「あん時の夏希はまだ自覚してなかったもんなー翠への気持ち」


「でも丸わかりだったよ」

恐る恐る夏希を見れば、少しムスッとしつつも呆れてて。

そんな夏希にホッとした。

ん?てゆーか……。

「気づいてなかったの……私だけ?」


「翠くらいだろ」

瑠架
「俺ら全員気づいてたしねー」

う、うそ!

私ってそんな鈍感だったの?