月下美人【番外編】

たしかに、まだ夏希たちと知り合う前はお昼とかじゃない限り一緒に食べなかったな。


「なんだかんだで全員付き合ったよな」


「ふふ、夏希の片想い中は面白かったね」

苺……。

瑠架
「翠まじ気づかないんだもん」

「だって本当に気づかなくて……」


「女に好かれんのには慣れてる夏希がひとりの女に苦戦してるからな」

そんなに苦戦してたんだ……。


「同じ家ってことは、一緒にお風呂とか入ってるの?」

──ザクッ!

「え」


「あ」

瑠架
「あ」


「っ血!翠血!」