夏希
「翠の前だと俺らしくなくなんだよ」

「……私の前だと?」

ふいって目を逸らした夏希。

夏希が目を逸らすなんてあんまない。

夏希
「……上目遣いすんなアホ」

「っ!?し、してないもん!」

夏希
「抱きしめていい?」

っ……!?

だ、抱きっ、このまま!?

「そ、そんなことしちゃ私のぼせる」

夏希
「……なんもしないつもりだったけど無理」

ぎゅっと抱きしめられてゼロ距離になった。

うっ、は、肌っ、密着してる……っ!!