「ずるい……してやられた感半端ない」

瑠架
「これ、作ってくれたの?」

こくんっと頷くと、受け取ってくれた。

瑠架
「ありがとう!めちゃくちゃ嬉しいよ」

「……待たせてごめんね?瑠架が好き」

瑠架
「言ったでしょ?いつまでも待つって」

ほら行こう、と手を引かれて立ち上がった。

手……繋いでる。

瑠架
「これ学校着いたら食べる」

「……ありがと」

繋いだ手から両想いって実感が湧く。

瑠架
「怒ってる?駆け引きしたこと」

「私も気づくの遅かったし……」

瑠架
「そんなことないよ」

「……うるさい」

でも……ちゃんと伝えられてよかった。

瑠架の隣はやっぱり私がいい。