愛生
「なら彩葉のしたいようにすればいいんだよ」

愛生……。


「でもいつもクールな彩葉がここまで崩れるなんて……本当に恋してるんだね」

「うん……私、もう遅いかもだけどこのままで終わりたくない。ちゃんと伝える」

何度もそう決断しては崩れてきた。

でも……ここまできたら自分勝手でもいいよね。

「みんなお願い……お菓子作るの教えて」

涙を拭ってそう言った。


「よーし!じゃあ頑張っちゃおっか」

本を私に渡してくれた苺。

愛生
「この際だしすごいの作ろうよ!」