「好き、って……言ったのに。いつまでも待つって……私、その言葉に甘えすぎた……っ」

そのツケが回ってきたのね。

陽菜
「彩葉……」


「……彩葉の気持ちはどうなるの?」

え……?

はい、と昨日買ったお菓子の本を渡してくれた苺。


「瑠架への気持ち……伝えないでそのままにするの?」

「っ……わ、かんない……今さら伝えたところでもう……」

もう、なにもかも遅い……。

遅いけど……でも。

「瑠架の笑顔しか浮かばなくて……瑠架に会いたくて、諦めきれない」