会ったら、きっと泣いてしまう。

また逃げてしまうから。

目を閉じれば、優しい瑠架が浮かぶ。

『彩葉』

何度も何度も、名前を呼んでくれた。

『いつまでも待つから』

その言葉に甘えてた。

「好き……瑠架が好き」

失恋したってわかってるのに……どうしても諦めきれない。

かといって行き場なんかない。

ゴロンとベッドに横になった。

どんな顔して瑠架に会おう……。