瑠架
「あぁ、この人は俺の、」

「っ帰る!」

いてもたってもいられなくてその場から逃げるように走った。

やだ……っ、距離近かった。

綺麗で容姿端麗で、瑠架も心許してる感じが伝わった。

っ……もう、私に気は無いんだ。

気づくのが遅かった。

向き合うのが遅かった。

もっと早く……早く気づいてたら。

ううん、文化祭の後すぐ伝えてたら。

私の隣に瑠架はいつまでもいたのかな──?