……いつも私のことを想ってくれるな。

私もなにか返したい。

私、夏希になにができるんだろ……。

夏希が喜ぶこと……んー。

「あれ夏希くんだ!かっこいー!」

「チュロス食べてるー!」

廊下を歩けば文化祭だろうと女の子たちは夏希に夢中。

かっこいいって言っていいの私だけなのに。

ぎゅっと繋ぐ手に少し力が入った。

夏希
「ふっ、ヤキモチ?」

「なっ……そ、そうだよ悪い!?」

夏希を見上げればはにかみながら頬をほんのり赤く染めてた。

っ……。

「……可愛い」