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『__…みてみて、』
楽しかった記憶のなか、どんなに願っても、たったひとつ、あの時の彼女の笑顔だけが今日も見えない。
『…なんか、してないよ』
後悔した記憶だけ、今でも目を逸らしたくなるくらい鮮明に浮かんでくる。
もう一度だけでいい。
もう一度だけ、俺の隣で笑っていた、俺が一番好きだった、彼女の笑顔を思い出したかった。
だけど、夢の中で見るのは、公園のすべり台から覗く景色と、今はもう潰れてしまったコンビニと、カバンの中のしわくちゃな当たり券。
それから、泣いている彼女だった。どんなに手を伸ばそうとしても、やっぱり触れることができなかった……_____