怠い身体を起こすと、頭に浮かぶのはたま。


たまに会いたいが為だけに、学校に向かう俺が存在する。


昨日俺が選んだ白のカーディガンを羽織り、教室で喋っているたま。


「おい、たま!!!」


たまの名前を呼ぶ事が幸せだったりする。


「風先輩。は、話が有ります!!」


いきなり、真剣な瞳でそう切り出して来たたま。

は、話してなんだ?


「お、おう!」


俺の手を引っ張り校内を移動する、たま。


こんなたまの姿は見た事が無い__