「咲」

「何?」

「お前は、この黒猫をおんぶしろ!」

「うん。いいよ」


無表情のまま、ゲームセンターの店員に話し掛け紐をGETした咲。

器用に自分の体に巻き付けていく。


「風。出来たよ」

「よし、帰ろう」


ゲーセンを出ると、バイクに乗りエンジンを掛ける。


たまの家の場所を聞いて、バイクに跨った。


今日は最高……だと叫びそうになりながら、バイクを走らせ、現在たまの家の近くの公園。


「た、たま!」

「どうしました?」


もう、俺達はお付き合いする寸前みたいなものじゃね?

だから__


ゴクリと唾を飲み込むと口を開いた。