「わかる。じゃあそれも一日交替で分担しないか?」


「いいの? 早く帰って勉強とかお仕事したいんじゃない?」


「それはさゆも一緒だろ。あ、米とか重いモンは俺担当するから」


「助かるけど……」


いいのかな? そこまで甘えてしまって……。


言葉に迷う私に先手を打つように、晃くんが言った。


「なら、それで決定。あと決めとくこと、ある?」


「うー……? 今は思いつかない、かな……」


「なら、また話していこ」


「うん」


こんな感じで、秘密の同居二日目も問題なく終わりそうで――いや問題あった。


厳島先生にバレたんだった。


……でも、先生は他言する気はないって言ってくれたし、大丈夫なはず。


お母さん、奏子さん。晃くんとの同居、なかなか上手くやっていけそうです! 


心配しないで大丈夫だよ!