「そ、そっか。じゃあ、その、し、下着類だけは別々に洗って、自分で干したり仕舞ったりすることにしようかっ」


「そ、そうだな。それがいいと思う」


ヘンな空気になってしまった! 晃くん空笑いしているし!


「た、巽にはどこまで話したの? 全部っ?」


話を! 話題を変えないと! この空気は居たたまれない!


そう思ったのは晃くんも一緒なようで、若干どもりながら返事があった。


「か、母さんと小雪さんが一緒に起業したこととか、さゆん家に行ったり俺ん家に来たりがよくあることとかはさゆにも言ってあったと思うけど、一緒に住んでることはまだ話してない。時期を見て話そうとは思ってる」


「そっか! 巽だから大丈夫だねっ」


「巽だから言いふらしたりしないしな」


無条件で信頼される巽。


そう思うと、私はすごい人を幼馴染に持っているんだなあ。


「あ、食材の買い出しはどうする? 荷物持ちするって言いたいけど、一緒に出かけるのはやめた方がいいよな?」

今度は晃くんから提案してくれた。


それは私も考えていたことだった。


「うん。今まで通り、学校帰りにスーパー寄ってくるよ。特売は日によって違うから」


晃くんに向いた目がキラッと光る、私の主婦魂。


同じ光が、こちらを見た晃くんの瞳にも宿る。