そんなリヴァイは今、とある国際的犯罪組織に潜入しているのだが、特殊工作員だということがバレてしまい、捕らえられている。いつ始末されてもおかしくない状況だ。

「リヴァイ!」

最悪な結末を想像し、シリウスはその場に崩れ落ちて泣いてしまう。そんなシリウスにライが呆れたように言った。

「泣いていても何も始まらないだろう。お得意のハッキングでもしたらどうだ?」

「リヴァイが潜入した組織のアジトの場所はボスから聞いた!でも、僕一人じゃ無理だよ。リヴァイを助けるどころか、逆に捕まってしまう」

泣き続けるシリウスだが、ライがニヤリと笑って「捕まってしまえ」とあることを提案する。それを聞いたシリウスは涙を拭い、アジトがある地下街へと歩き始めた。

それから数時間後、シリウスは敵のアジトの中にいた。武器を持った男数人に取り囲まれ、両手を縄で縛られ、天井から吊り下げられているフックに縄がかけられている。