「お!なんか楽しそうで良いねー!瀬戸中警ら隊ね、隊長は俺で、特攻隊長誰にする?」

俺は隊長に自ら名乗り出た。

「特攻隊長じゃなくて遊撃隊長の方がカッコ良くない?」

翼が提案し

「おー!なんかカッコいいね!じゃあ俺遊撃隊長が良い!」

その提案に健太が遊撃隊長に名乗り出た。

実際の所、遊撃隊長がどんな役職かわかってなかったが言葉の響きだけでカッコいいからと他にも色々な役職を作って就たりした。

結局、俺を含めた暇な同級生6人ぐらいでチームを作り警備する事にした。

「栗原達はどうする?一応誘う?」

「いや、あいつはこういうのやらんだろ。つか、どっちかと言うとカバン狩りをしてる側だろ」

ウチの中学はヤンキーでも俺、健太、翼を中心としたグループと栗原を中心としたグループの二つに分かれていた。

ちなみにウチの中学は頭は居なかった。

居なかったがこの4人がウチの中学で喧嘩が強いと言われていて、周りのヤンキーからも一目置かれていた。

この4人が喧嘩したらどうなるのか?

よくそんな話しがウチの中学でされていた。

ちなみに中学1年生の春にこの4人はぶつかった。

全員出身小学が違い初顔合わせはガンの飛ばし合いだった。

「誰がこの学年で1番か決めようぜ!来なかったらびびって逃げたって言いふらすから」

健太が各クラスに回って喧嘩自慢は放課後近くの公園に集まるように声をかけた。