黒板に色々な単語を並べ

「どうしよー。どうせなら俺達にちなんだ名前とかが良いよなぁ」

「3年A組のメンバーだから3-Aは?」

思い出作りに参加したいからマネージャーやらしてと言って参加した。大橋マネージャーが笑顔で提案してきた。

「それだけだとなんか寂しいなあ。今回拓郎ボーカルだし目立って欲しいからTAKUROUを入れて、
3-A-TAKUROUにする?」

剛が笑いながら僕の名前をバンド名に付け足してきた。

「えぇー。そんな全面に出されるのは嫌だなぁ」

「じゃあさ、Aから始まるアルファベット考えない?」

吉田さんが3-A黒板に文字を書き

「attack、action、arrow」

Aから始まる単語を書き始めた。

「arrow…矢、矢印…」

「あ、アローがカッコ良くない?なんか矢って武将みたいで」

大橋さんが大きな声で興奮気味に言った。

「どこが武将っぽいのよ、せいぜい歩兵じゃない?」

笑う吉田さんは続けて

「3-Arrows…これなら3-Aも入るし、綴りは違うけど拓郎君のrowも入るわね」

と、言った。

「スリーアローズ、略してスリアロだね」

「じゃあさ、ファンの人達の名称は?」

「そりゃ3-Aなんだからそのファンならクラスメイトでしょ」

剛のクラスメイト発言にみんな手を叩いて爆笑した。