「行けたら行こう」

海やプールは曖昧なままで話しは終わり、みんなデザートでアイスを食べた。

みんな好きなデザートの話しをしていて

「チョコミントアイス」

三宅さんはそう言った。

大橋さんは

「干し柿!」

全員吹いた。

「ケーキとかクレープとかじゃないんだ」

剛も笑いながら言った。

「僕のじいちゃん干し柿作るから今度食べさせてあげるよ」

大橋さんに言ったら

「本当に!?約束ね!」

嬉しそうにしてた。

会計の時大橋さんの合図でお礼を剛に言った。

「ごちそうさまでした!美味しかったです!」

みんなが言うタイミングから遅れて僕もお礼を言った。

「いえいえ、こんな事でよければ…拓郎、沢山食ったけどここの店は良かった?」

そう尋ねてきたので感想を言おうと

「うん!とっても」

と続けた所で

(あれ?)

言葉が詰まった。

剛は上機嫌になりみんなそれぞれ帰路についた。

僕はその日不安に感じた事を家に帰った後、

「父さん、母さん僕、失ってた…」

親に話しをし大泣きした。