ライブハウスで定期的にライブを行って1年過ぎ、ズババババーンと売れる!

ようにはならなかった。

私達を求めてお客さんがめちゃくちゃ沢山!

入らない日々が続いた。

なんか歌ってたら自然とそれが噂になって、ちまたで評判になってプロデューサーの目に止まってデビューしてとパパッと物事が上手く行く算段でいた。

「どうして上手くいかないんだろ…コピーする曲が悪いのかな」

「単純に下手だからだろ」

悩む私に弟からの言葉がブッ刺さった。

「ふ、ざけん…」

「じゃあ代わりにやってみろとか言うなよ?自分が選んだ道なんだから」

悔しくて悔しくて、けど何も言い返せれなかった。

「姉ちゃんは昔からそうだ!高校入った時も自分で高校選んだ癖に楽しくないだとか他の高校は良いよなとか嫌な事があったり上手くいかないと文句言ってすぐ人や周りや環境のせいにする」

ギリギリギリギリギリギリギリギリ歯軋りする私

「コピーだから人が集まらないとか思ってない?コピーだから自分の歌に興味を持ってくれてないとか思ってない?そもそも知ってる歌じゃないと誰も耳貸さないよ?姉ちゃん達がコピーをしてるあの人達は一流のアーティストなんだぜ?まずはリスペクトする事から始めろよ。姉ちゃんなら大丈夫だから」

そう弟に檄を飛ばされそこからまた再起を誓って猛練習に励んだ。