「全然ネイティブじゃないのに、さんきゅうって言う女の子嫌い!ありがとうって言えって思う!」

翌日、学校でクラスメイト達にそんな弟の彼女の話しを聞いてもらった。

「あ、なんか昨日の話ししてたらミルクティーにタピオカ入れて飲みたくなった」

「え?タピオカってなに?」

後、その女の子に『チョリース』って勝手にあだ名を付けた。

そしてその日の放課後、校門が騒がしかった。

どうやらどこかのヤンキー2人がウチの生徒1人と喧嘩して暴れてるみたいだった。

一応違うとは思うけど、昨日の今日だったので嫌だなと恐る恐る降りて近づいてみた。

(チョリース来てないよね?)

そんな不安を抱えながら行った。

「触んな!止めんじゃねぇよ!離せよ!」

騒ぐ金髪ヤンキーに

「帰れよ!ここに二度と来んなよ!」

そう吠えてるウチの制服着た生徒。

「は?俺何もしてないし!離せよ!」

そしてもう一人の茶髪ヤンキーの栗原君。








「え……何、暴れてケンカしてんの?しかもウチの生徒一人に二人がかりで……弱い者イジメ?」

ドン引きして話し掛ける私に

「あ、違うんだって、今日来たのは亜依子に話しが有って友達と来ただけだったのにコイツらが勝手にヒートアップして喧嘩が始まって……俺はケンカしてないよ」

「え?つか、その手に持ってるのタバコよね?握りしめて潰れてるけど……タバコ吸うなら二度と話ししないって言ったよね?」

「ち、違う、このタバコは友達の!ちょっとちゃんと聞いてくれよ!今日は文化祭に招待して欲しいからそのお願いする話しをしに来ただけなんだって!」

「素直に謝るなら許したけど、タバコ自分のじゃないとかケンカしてないとか嘘つく人は無理だから。最低」

私がそう言うと栗原君は泣きそうな顔をしてた。

その後、警察官が来て栗原君達は御用となってった。

そしてこの件でますますヤンキーが大嫌いになった。