「彼が今1番欲しいの物はリサーチ済みです。ちなみにその人はパーカーが好きでよく着てます。そして彼も今日が試験日なので今すでに帰宅してると思います」

真彦君は得意気に言った。

いや、だから姉弟揃って、そのまま大人になったら捕まるからね?

私達3人はモー娘君の家の近くまで行って陰に隠れ、真彦君一人を発射させた。無事に帰って来いよ。

くぅ!やばいこう言うの超ドキドキする!

なんだこれ!私今凄い興奮してるよっ!

中々出来ない経験だよっ!

あ!噂の男の子出てきた!

顔は良く見えないけど超チャラそう!

明菜は今どんな顔してるかな?

「めっちゃ乙女になってるやん」

緊張やら不安やらドキドキやら凄い良い表情の明菜が居た。

その姿にものすっごいきゅんきゅんした。

「どうだった?」

戻ってきた真彦君に私達は聞いた。

「彼女さん居るって」

「そっか…仕方ないね、まー君ありがとう」

明菜は爽やかな笑顔で答えた。

(あ、そこは調べてなかったんだ)

そう思ったが口にはしなかった。

「けど、チョコは受け取って貰えたし卒業式の日に姉ちゃんと写真撮るお願いしたから!」

「ほんとに!ありがとう!」

何この弟、ウチの弟と比べてクッソ素直で可愛いんだが。反抗期知ってる?

真(まこと)と真彦(まさひこ)同じ一つ下の学年で似てる名前なのにこんなにも違うもんかねぇとしみじみ思った。

真彦君は友達と遊ぶ約束があるらしくそのままの足でどこかに行った。