「よし!約束ね!一人相手に複数人でイジメるような事はしない立派なオトコを目指してね!」

漢とか名前売るとかよく女の私には理解出来ないなとは思うものの応援した。

「後さ、俺チーム作って頭やってんだ」

「へぇ、なんてチーム?」

「ラ、ラブスモーカーズって言うんだ」

私はチームって言うからみんなで集まってバスケしたりスケボーしたりする集まりをイメージし、その頭って言うから

「明日、広場に9時に集合な!」

そんな感じで栗原君が連絡まわしてるのかなと想像したら少しニヤけた。

しかもその集まりにグループ名まで付けて遊んでる栗原君が不覚にも可愛いと思ってしまった。

私がチーム名を聞いてにやけ顔してるから栗原君は何か勘違いしたのか照れた表情をしていた。

そしてポッケからタバコを取り出して吸い始めた。

「後さ、タバコ!」

「これセブンスターって言って通称セッターて言うんだ!」

「タバコ嫌いだからやめて」

「え?え?え?なんで?」

「臭いが私の髪や顔に付くし火種が飛んで服やせっかくくれたカバンに穴が空いちゃ嫌でしょ?嫌だよねせっかく栗原君がくれたカバンだよ。と言うかそもそも未成年は吸ったらダメでしょ?」

「あ、はい、わかりました。そうだねやめるわ、え、でもチーム名ラブスモーカー…」

「約束ね」

「え…約束するの?」

「私の居ない所でタバコ吸ってたら臭いでわかるから、やめてね、約束ね。指きりげんまん嘘付いたら一生二度と話さない。はい、指切った!」

「罰重い…」

「大丈夫!栗原君は漢だから!」

誕プレを渡して告白しようと意気込んできた栗原君は予期せぬ私の猛攻撃に撃沈した様子だった。