話しは女バスに戻り、女子もはじめにウチの青山中学VS瀬戸中学の試合があったけど、

「あっっ!!」

って言ったら終わりました。

VSって書くのがおこがましいぐらい完敗でした。

もう一試合も広葉中とスラダン中も下馬評通りの結果でした。

その後の試合は男子は残り2試合はウチの中学は勝ち、瀬戸中とスラダン中の試合結果次第では1位もまだわからない所まで持っていきました。

青山中学2勝1敗【終了】
広葉中学3敗 【終了】

瀬戸中学2勝
スラダン中学1勝1敗

ここでスラダン中学が勝ったら得失点差なんかでもウチの青山中学も1位のチャンスがある。

この試合はまあ揉めた揉めた。

栗原君と相手の前田君がやり合うやり合う。

「さっきからぶつかってきていてぇんだよ!」

「あ?知るか雑魚が」

吠える前田君にニヤニヤしながらキレる栗原君

試合中なのに取っ組み合いまでなりました。

その姿を見て

「やめて!二人共私の事で争わないで!」

とは、到底言えず、男二人が試合中に喧嘩してるのをただただドン引きしました。だからヤンキー嫌いだ。

結果は瀬戸中学がスラダン中学に勝ちました。

男子は
1位瀬戸中 
2位青山中
3位スラダン中
4位広葉中

女子は
1位瀬戸中
2位広葉中
3位湘北中
4位青山中

この様な結果になりました。男女共に瀬戸中が1位でした。

「よ、よう試合惜しかったな」

後片付けをしてると栗原君が話しかけてモップ掛けを代わってきた。

(え?やさし)

中学に上がるとこうも人は変わるのかと思った。

「凄かったじゃん、バスケ超上手いんだね」

「ところで湘北の男の連中とは知り合いなのか?」

「あ、ああ、さっきナンパされた仲よ」

「ケッ!雑魚のくせに………タイプなのか?」

「どれが!?」

思わず声が出た。

「あ、違うなら良いまたな」

そう言うと栗原君は去って行った。