「あの人達は関係ないから解放しろよ」

「関係ないって弟じゃなかったの?嘘付いてたの?ショックだわ上島君!」

「お前らみたいなブサイクからナンパされて困ってるようだったからイケメンの俺が助けたんだよ」

「お前囲まれてんのに凄い根性あんねー!」

「ちょっと上島君ここだったらみんなに迷惑だからあっち行こうよ」

肩をさらに寄せて後ろから他の奴に押される形で無理矢理連れて行かれた。

女性は解放されてるようだが、先輩は肩を組まれて俺の後方を着いて来させられていた。

「なあ!あの男の人も関係ないから解放してくれよ!」

「俺、今チーム入ってるんだけどラブスモーカーズって知ってる?」

「俺タバコ吸わないから愛煙家に知り合い居ないから知らないわ」

「へぇ、真面目君やってんだ。ちなみに頭の栗原もタバコやめてんだぜ!こんなチーム名なのにウケるよな!」

前田は顔は笑ってるけど目は笑ってなかった。

つか、こいつタバコとコーヒーで口臭いなぁと思ってると

「おらぁ!」

いきなりおもいきりボディブローしてきた。

(いっっってぇ)

思わず前のめりによろけた。

「覚悟しろよ」

そう言われると顔面に頭突きされたり腹とか顔とか殴られて倒されて複数人に袋叩きにされた。

よくケンカ漫画なんかはやられてもやり返したり、長きに渡って攻防が繰り広げられるが実際は初めの一発でほぼ決まると言っても過言ではないし、武器で奇襲でもしない限り1人対複数で勝てる奴なんてまず居ない。

勝てない喧嘩を早く終わらせたい時は頭は踏まれるとヤバイので腕で頭を蹴られないように守って体は亀の様に丸くなって浸すら耐える事。