そして、俺に近づいて来ないが広場の方には足を止めててめちゃくちゃガンを飛ばしてるのが突き刺さる。

マジで勘弁して欲しい。

「アイツらから熱い視線届いてるけどやんないの?」

栗原がガンを飛ばして来てる奴らに指さした。

「やんない」

「ふーん。中学の頃なら問答無用でやりに行ってたのに?」

「ケンカはもう卒業したから」

「はは!いつ入学したの?」

わかるぐらい挑発してきた。

きっと栗原は中学を卒業してからも変わらず悪い事をしてるのだろうイケイケ感が全く抜けてないように感じる。

「勘弁してくれよ、みんな待ってるからじゃあな」

「なあ!」

「なに?」

「お前チーム入ってんの?」

「入ってねえよ」

そう答えると再び栗原は特に何も言わずに広場に向かってスケボーに乗り出した。

(嫌な奴にあったな)

再び歩き出し先輩達と合流した。

先輩達の引退も無事に済み、部活のイベントとしたら夏にオリジナル曲作成の合同合宿や秋の発表会、後は個人的にライブハウスを借りてライブを行ったりとした。

「上島君は彼女居るの?」

高校一年生の同じクラスの女子達に聞かれた。

「ううん居ないよ」

「彼女欲しくないの?」

「作れるなら欲しいよ」

後日、放課後に同じクラスの女子から告白された。

「付き合ってください!」

どうしよ、断るの気まずいよね。めっちゃ色んな影に隠れて見てるし。

「はい、よろしくお願いします」

「え?良いの?」

「うん」

「きゃー!おめでとう!!!」

「ありがとう!」

そう言って喜ぶ彼女と祝福する女の子達で教室内が黄色い声でいっぱいになった。