ねぇ待ってそれ聞いてないっ!




そんなの初耳だよ!そんな素振り見せなかったじゃん!私には教えてくれてもよかったじゃん!!


と、こうしていくつかのヒントをもらっているんだけど、私のことが好きなんだとすれば確かに言えるわけがないね!


猪突猛進がデフォルトの私でさえも言えなくて、何年も心に秘めて温めているんだもん。


振られて関わりが持てなくなったり、気まずくなったりするのは嫌だよね。


うんうん、すごくわかる。わかるよ、コウくん。


「なに一人で頷いてるの……こっち見ないで」

「わー!なんでもないから引かないで!えっと、なんだっけ……あ、そうそう、コウくんの好きな人はモテるの?」


また微妙に心の距離を取られそうになって、慌てて言葉を繋げた。


どさくさに紛れて腕を掴んじゃったけど、コウくんは優しいから振り払うことはしない。


言葉は冷たくても行動はあったかい。


昔からずっと、コウくんのそういうところが好きで好きでたまらない。