「コウくん、好き」
「知ってる」
「コウくん、好きなの!」
「……わかったから、こっち見ないで。黙って」
「黙る」
「………」
「………」
「……やっぱり、もう一回言って」
くぅっ……!なにそれ可愛い!
私の彼氏、かっこよくて可愛いって最強過ぎない!?
これから口元の表情筋がちゃんと仕事してくれなさそうなんだけど、どうしよう!
「言ってくれないの?」
あーもー!可愛い!
上手におねだりができたコウくんにはご褒美をあげちゃいます!
「コウくん、大好き!!」
「俺も」
お互いに引き寄せられるようにゆっくりと顔が近づき、自然とまぶたが下りる。
二人の距離はなくなり唇からコウくんの熱が伝わってきたとき、閉じられたまぶたの下で瞳が潤んだ。
コウくんがどんな顔をしているのかはわからない。
でも、私と同じようにドキドキしてくれているといいなぁ。
―――カラン。
大きな幸せに浸る熱々な二人を邪魔しないようにと。
麦茶に入った氷はバランスを崩しながらも音を小さく鳴らした。



