「はい、到着〜小さいけどごめんね」

「いえ……お邪魔します」


 有坂さんが玄関のドアを開けてくれて入ると人の家っていう感じの空気が流れている。


「入って入って〜まずは、芭奈ちゃんの部屋に案内するから」

「はいっ、よろしくお願いします」


 私は有坂さんについて二階に上がると階段近くの部屋に案内してもらった。


「女の子ってどんなのがいいのかわからなくて模様替えしてないけど、なんかカーテンとか好みがあれば明日買いに行こう」

「ありがとうございます」


 私は紙袋を渡すと「どうもー」と言って嬉しそうに受け取ってくれた。