「拒否されたら自分で食べちゃえばいいし、されなかったらわーいだし。渡さなかったらなんにも壊れなくて安心かもしれないけど、それは関係の話。仁乃の心の中的には納得できないまま過ごすかもよ?」
わたしのことだ。バレンタインに渡せなかったことを気にして、全然なんでもない日に唐突に作って渡して晴らそうとするかもしれない。
──なんか恨みを晴らすみたいな言い方しちゃったな。
「……ありがとう、お母さん。わたしがんばってみる!」
「試食係は任せて?」
「もしかしてだけどそっちが本音?」
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