「やっぱり俺、宮坂さんのことがすごい好きです」
また明日、と、歩いていく。いっぱいまた明日って言わせちゃった気がするな。……まあいいか、全部受け取ってしまおう。
今日の白井くんのまた明日の言葉は、全部わたしに言われたものだから。
「また明日ね、白井くん」
後ろ姿を見送って、再び家の中に入る。と。
「おかえり。全然10分くらい外にいたね」
「そんなつもりはなかったんだけどね……」
リビングからお母さんが顔を覗かせた。思いのほか、話が進んだと言いますか。わたしが全部ぶつけたと言いますか……。
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