「次、どっちですか?」 「右です。……すっかり暗くなりましたね」 「時間たつの、早いですね」 「ほんとに」 白井くんは。呼んだら、はい、なんて、彼が視線をこちらに向ける。 「……どうして、わたしを」 好きになったんですか。とか。 「聞けるわけがないんですよね」 「はい?」 「えーと、つまり……」 言いかけたからには何かを言わなければならない。そうやって背水の陣方針でいこうと決めたのはわたし。でも。 言えるわけ、ないじゃないですか白井くん。これが逆ギレってやつですよ、お見舞します。