「…………犬、大好きなんですね」
「いまの間、なんですか?」
もしかして白井くんも、犬好きなのに犬アレルギー……? だとしたら、辛いことを言わせてしまうかもしれない。
いまの質問は取り消そう、と口を開いて。
「大好き、いやでも、宮坂さんは辛い思いをしているのにそこに嫉妬は、でも……」
固まる。えー……と?
「嫉妬、してるんですか?」
「……はい、じつは。でもわかるんですよ、俺はアレルギーもってないんですけど、宮坂さんアレルギーになったとしたらほんとう、一生このからだとアレルギーなんてものがうまれたこの世界を恨むと思うんです。だから嫉妬はあまりにもみにくい……ですけど、やっぱり、その」
大好きの言葉の特別感って大変じゃないですか! 白井くんのそんなに大きな声、はじめて聞いたな……と思うレベルの心からの言葉。
確かにそうかもしれない。大好き、って、特別だからこそ言うものだし。
そうかもしれないけど。



