たすけて!田中くん




「最低です。二度とこういうことしないでください!」


睨みつけて席を立ち、偉そうにしている敦士を見下ろす。

この人が彼氏とか考えられない。絶対に嫌だ。


「強情な女」

「面倒くさい男!」

口元を歪ませた強気な微笑みを浮かべた敦士が、片手を挙げる。


「悪かったって。じゃあ、またな」

「さよなら!」

余裕な態度が腹立たしい。

もう関わりたくない。敦士たちの揉め事に巻き込まれるのだってごめんだ。



「助けてくれてありがとうございました。でも、絶対に彼女にはなりませんので!」

それだけ吐き捨てるように言い、保健室のドアを叩き付けるように思いっきり閉めた。