たすけて!田中くん




「まず見た目がタイプ」

「はぁ!?」

呆れてしまうような返答に、苛立ちを覚える。そんな理由で彼女になんてされたくない。


「それに強い女が好きだ」

「他当たってください!」

「あと好みのタイプってのは似るらしい」

「わけがわからない!」

その条件なら他にもたくさんいると思う。
しかも、真顔で言うから冗談にも聞こえなくて困る。



「とにかく私は付き合わないんで! 離れてください!」

敦士の腕を掴んで、くいっと捻ると敦士の手が私のワイシャツから離れた。

痴漢対策腕捻りを覚えていて良かったと、心底ほっとする。