ちゅっと卑猥な音を立てて、私の耳にキスを落とす。その行為に身を震わせた。
吐息が、柔らかい唇が、耳や首筋にダイレクトに伝わってくる。
「本物の彼女になれば、毎日守ってやる」
「あ、あのちょっと、これ訴えますけど!?」
必死に抵抗しても敦士の方が遥かに力が強くてなかなか逃げ出せない。
腕を掴んでいた手がワイシャツに伸びる。そして胸元を掴まれて更に引き寄せられる。
「俺の彼女になれば問題ない」
「ならないので大問題なんですが!」
あたふたとしながら、敦士にやめて!と必死に懇願する。
「だ、第一私に拘る理由がわかんないんですけど!」
ついこの間私を認識したはずなのに、本気で彼女になれと言われる理由がわからない。



