たすけて!田中くん



なんで私が!と言いたいところだけど、助けてもらったし、今日くらいは仕方ない。とはいえ、全部この男が元凶だけど。



「……消毒しますよ」

「ああ」

保健室の棚を物色して、必要なものを取り出す。そして渋々敦士の隣に座った。

昔から自分自身が生傷絶えなかったから、自分にはしていたけど他人にやるのは初めてで少し緊張する。滲みるとか言われて怒られたりしないだろうか。


「ええっと……滲みるかもしれませんので、ご注意ください」

「いやだ」

いやだって言われても困る。それなら消毒しないで耐えろと言ってしまいたい。